目出度く、3月末日に予算案が通過し、ハラハラドキドキの国会の幕を閉じた。
与党は、ヅヅヅーイと長らく国会では過半数を占めていたため、民主主義の原則である多数決を振りかざし、我が意のままに政治を動かしてきたが、初めて少数与党に転落。策略をめぐらさなければ予算案を通すことが出来なくなった。
野党の皆さん、一致団結すれば過半数。待ちに待った「野党が与党」となるチャンスが巡りまわって来たというのに、てんでバラバラ。
野党第一党を目指し「わが党、ここにあり」と「どんぐりの背比べ」。ニッポン国の政治を担おうという気はないらしい。
国民民主党などは現在の103万円の「年収の壁」を178万円に主張。これに同意しなければ予算案に反対すると脅し・・・アッ、失礼、取引をせまってまるでトランプ流。178万円を実行すると6兆円~7兆円の財源が必要となるので、自民党がOKする訳がないのである。
かくして、自民党は予算案を通してもらう代わり、国民民主党より割安となる日本維新の会の「教育無償化」に合意。国民民主党をポイしてしまった。
戦国武将の毛利元就が、3人の息子に伝えた「三本の矢」のたとえがある。一本の矢は折れやすいが、3本束ねると折れにくいというたとえである。
野党がいくらキレイごとを個々に主張しても、スルーされのがオチで長年権謀術数にたけた自民党に勝つわけがない。
でも、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党等の野党が一本化すれば、主張が通るどころか政権も取れるかもしれないのである。
アア、それなのに、わが党の主張が一つでも通ればメデタシめでたしと胸を張ってTHE END。
「井戸中の蛙、大海を知らず」ということであろう。
石破ソーリが、初当選した議員を招いてお土産に10万円の商品券を渡したことがバレて、大チョンボ!!!
石破ソーリは、庶民感覚からズレていると四面楚歌。
でも、石破ソーリは、40年近く議員にドップリつかっているので、ドップリ政治家感覚。庶民感覚からズレているのは当然のことである。
お土産は政治家感覚からいっても1万円が限度かもしれぬが、わがニッポン国で一番エライ人である天下のソーリはナミの議員とは違う。
1万円では恥をかくということで、秘書から「ソーリからのお土産は10万円が通例です」と云われれば、
「ウン、そうか、10万円はソーリ感覚か」とういことで、チョンボの幕が開くことになった。
これって、石破ソーリの悪口を言ってるが「安倍派パーテイ売り上げ、ポケットポイ」が、ウン10年続いて違和感がなかったと同じように、10万円商品券は自民党の体質であろう。体質なんてものは、一朝にして変わるものじゃない。
朝日新聞に3月17日に掲載された世論調査を読むと、石破ソーリの配布問題を受けて首相を辞めるべきかという質問に対し
「その必要はない」が60%、「辞めるべき」が32%とあった。
とはいうものの、石破内閣の支持率は前回の40%から26%にダウン、支持しないは前回44%から59%にアップ。
支持しないけど辞めなくって良いなんて、まるで筋が通らない。
自民党のダメイメージは増えるばかりなので、6月の参議議員選挙でも、自民党は少数与党化するかもしれぬ。すると石破ソーリは責任をとって辞めざるを得ないであろう。
「君主豹変する」のたとえのとおり、石破ソーリの総裁選の時の公約はまったく姿を消してしまった。その内、辞書に「君子豹変する」の凡例として「石橋総理の公約」と掲載されるかもしれぬ。かくして自民党の評価は下がるばかり。
そこで、石破ソーリは、このままでいけば6月にはソーリの座をポイされてしまうから、もうヤケクソ。
2001年に当時の小泉総裁が「自民党をブッツ壊す」と豪語して参議院選挙に勝利を収めたように、石破ソーリも「ちゃぶ台返し」を行って、自分の公約を少しでも実行したら、チョピリ汚名挽回できるかもしれぬ。
・・・てなことを、わがニッポン国の石破ファンがはかない夢を抱いて、世論調査で「辞めなくていい」と考えたのに違いない。
でも、自民党の体質改善は出来そうもないし、一本化してニッポン国を担おうという気概に欠ける野党に政治を任せる気にはなれないし、ホント、わがニッポン国の国民は途方に暮れるばかりである。