お寺で落語?

北九州市小倉北区の最大級の規模を誇る浄土真宗本願寺派の「小倉御堂 永照寺」で、4月1日に「おてらくご 2019」というタイトルで上方落語家の「桂 春蝶」さんの独演会があった。落語大好き人の私、門徒でしょ。イソイソと胸はずませて行きました。

「お寺で落語?」と言われるかも知れないが、永照寺の御堂では、昨年7月にはN響のメンバーによる「弦楽四重奏団」による演奏会が開かれ(夢旅人2018年7月15日~九州の片田舎にN響?~参照)、村上慈顕住職が21代目住職に継職した時に開かれた「継職記念御堂コンサート」には、九州交響楽団の桂冠コンサートマスターの豊島泰詞さんにあの久石譲さん・・・あの宮崎駿監督のほとんどのアニメの音楽を手掛けた作曲家です・・・が招かれての演奏会(夢旅人2014年11月1日~170歳と296歳が時空を超えて~参照)が開かれたという異色のお寺である。

永照寺の開基は1495年、520余年の歴史を持つお寺。由緒あるお寺だけれど、慈顕住職がどうしてこんな由緒ある方々を呼ぶことが出来るのか、トント分からぬが、まあ、こちとらとしてはこんな有難いことはありません。

この日の桂春蝶さんも、大阪フェスティバルホールで上方落語家として初めて独演会を開き2700席を完売したという、普通であれば北九州なんてお呼びでない落語家だろうけれど、なんと、タダ。凄いでしょ。関西の方々は、ウン千円も払っている事でしょうけれど・・・ウーン、素敵気分です。

私は、漫才は二人がふざけ合っているとしか思えないので・・・漫才大好きな人、ごめんなさいね・・・落語の方が好きである。私の本棚には昔むかし買った講談社文庫の「古典落語全3巻」があるけれど、ホント言うと、落語って聞くものですね、読むものではありません。1冊読んだらそれでギブアップ。あとの2冊は本棚の飾りと化し、古典落語ファンから落ちこぼれてしまいました。

初めに慈顕住職から、桂春蝶さんの紹介があり、続いて「今日は、いつもと違って美男美女がお揃いで・・・」と、にこやかにご挨拶。そして「どうしてかと言うと、今日は4月1日。エプリルフール」と、落語が始まる前から御堂は笑いに包まれました。

桂春蝶さん、前半は小噺の打ちっぱなし。笑いを止める暇もなく、御堂の皆さん元気を貰ってニコニコニコのニコニコ。笑ってハッピイ、愉しさいっぱい。

おしっこ休憩の後は、なんと「約束の海 エルトゥールル号物語」。1890年に和歌山の串本町に漂流したトルコ船の船員たちを厚くもてなした町民の話で、私はこの事実は知っていたけれど、桂春蝶さん、凄いですね。心打たれるお話し方で、御堂の皆さん、顔ニコニコから胸ジンジン。

桂春蝶さんは、単なる上方落語家にとどまらず、伝統芸能、音楽などとのジョイントに参加したりお芝居の役者もするなど、多彩な活動を広げている落語家だそうである。だから、落語とは縁遠いと思われるエルトゥールル号の話も出来たのに違いありません。

また、違った落語家の一面を見せてもらって驚きでした。

  ※ 掲載の写真は、撮影の許可を貰って写したものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。