生きるということ

ウイルス世界大戦が始まって、5人以上の会食や飲み会ダメ、無論、忘年会もダメ、クリスマスパーティも旅行もダメ・・・位なら我慢できるけれど、そのために仕事もダメ売り上げもダメとなって・・・これって我慢の限度を超えて生存の限度ぎりぎりという異次元の世界となってしまいました。

ダメダメダメのオンパレードで日頃の日常がなくなってしまったうえに、寒いというより冷たーい年の暮れ、ちっともおめでたくないよと言いたいところだけれど、でも、今年こそは、光が見える年になると信じて、やっぱりここは、

あけましておめでとうございます

小林一茶が「めでたさも 中くらいなり おらが春」と詠んだのは57歳。83歳の私は「めでたさも どん底なり おらが春」という訳で、余命いくばくならいいけれど、コロナにかかったらたちまちコロリ「ハイ それ迄よ」という魔の年齢。だから、世の中の空気とは関係なく「お正月がきたら歳を取らねばならぬ」という掟があるお正月など、来なくってもいいと思っているけれど、とかくこの世はままならぬ。

でも、なんとか かんとか言っても、私、今、生きているんですから・・・。
そう、そして、あなたも生きているんですから・・・。

谷川俊太郎は、生きるという存在意義など悩まなくっても、ほんの些細なことでも感じることが出来れば、それで充分に生きている意義があるんですよと言って「生きる」という詩を書きました。
私、この詩の中の「木もれ陽がまぶしいということ」が好きです。生きている実感を、その大切さを感じてしまいますが、谷川俊太郎は、生きている限りこの詩の最後のフレーズ「隠された悪を注意深くこばむこと」も大事なことだと言っています。

だって「間違ったら正す」という民主主義の最低のルールを忘れたようなおエライさんが、政治の世界には大勢いるんですからね、

       生きる   谷川 俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロデイを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
隠された悪を注意深くこばむこと

※ 近況をかねた2021年の年賀状を「ご挨拶」の頁に掲載しておりますので、お読み頂けたら幸甚です。
※ 昨年9月に「心の扉をノックして」第4巻をキンドル出版で発行しましたが、その続編として第5巻を出版することが出来ました。内容をご紹介しますので、お求め頂ければ嬉しくって大大感謝します。

1 Oh My Good!!! その2ーーどうしよう?;嗚呼 3・11;叫び;今なお命ありて・・・;福島哀歌;見上げてごらん夜の星を;春はまだ遠く・・・
2 遥かな国にーー幸か不幸か・・・;チェコで日本文学?;15日はお休み宣言;驚き桃ノ木山椒の木 Part1;驚き桃ノ木山椒の木 Part2;驚き桃ノ木山椒の木 Part3
3 終戦記念日に想いをよせてーー崖;死んだ男の残したものは;家族旅行;残響;母よ 誰が
4 男は黙ってハードボイルドーーこれってハードボイルド;これってハードボイルド その2;これってハードボイルド その3
5  これって恋?ーー最後から二番目の恋;恋の原点;恋する男性諸君に;素敵にバレンタイン;好きな言葉は恋? 愛?
6 嘘、本当?ーーウソみたいな真実;???;ホントだって・・・;真剣な話なんだけど・・・;グッドアイデア;マジ?
7 アラカルトーー素敵にドンパチを・・・;スリルとサスペンスに溢れて;真夏の夜の夢;ざまーァ見やがれ いい気分
8 合唱組曲「北九州」をどうぞ その2ーーそこで続けてコマーシャル;じとじと・ベタベタ・ネットリと;ソレイユホーウに乾杯;そこでたびたびコマーシャル;そこであきずにコマーシャル;さよならのステージ