まだ梅雨もこない6月なのに35度以上の猛暑日が出現。この流れでいくと7月は40度以上の酷暑日、8月は45度以上の炎暑日となるに違いありません。
この暑さに負けないように「政治資金規正法改正」をめぐり国会もヒートアップ。
自民党のオエライ先生たちは、身から出た錆であるにもかかわらず、身勝手な改正案を出すなんて・・・。
ウーン、でも、これって劣化したオエライ先生たちですから、劣化した改正案しか出せないんでしょうね。仕方ありません。
と、いうことで、「ハードボイルドに恋をして 12」は「生まれながらの」です。
劣化したオエライ先生たちは、生まれながら身勝手なのかもしれません。
身勝手
けれども、平均的人間にとっての死神ともいうべきカフェイン、たばこ、コレステロール。これはもう絶対にやめられない。学会に行って、他の300人の法医学者と宴会のテーブルについたとしよう。病気と死に関する、世界でも一流の権威ぞろいだ。ところが、その75%が、ジョギングもエアロビックスもやっていない。車に乗れるときは歩かず、座れる時は立たず、階段や坂は、下りでないかぎり、ひたすら避けようとする。そして、三分の一がたばこを吸い、ほとんどが酒を飲み、みんながみんな、まるで明日という日がないような食べっぷりを見せる。
講談社「検視官」パトリシア・コーンウェル/相原真理子訳
「・・・それによほど切羽つまってなければ頼まない」
「ザンク、あなたって生まれつき切羽つまっているんじゃない」
文芸春秋「殴り返すザンク」ジェームズ・N・フライ/中村凧子訳
「どうして見つめているの?」
わたしはうなずいた。「美人にはいつもこうするんだ」
「他には何をするの?」
「まちがいをおかす」
早川書房「不運な夜」ジム・シーニ/真崎義博訳
(弁護士のサイモンから電話があり)
サイモンの口調はビジネス用に変わった。「あんたにすぐ会う必要がある」
「どうした。陰謀と策略をめぐらすのに忙しくて、そんな暇はないんじゃないか」
早川書房「いまだ生者のなかで」ザカリー・クライン/黒原敏行訳
(シェリーは服を脱ぎ、男もののシャツに着替えてベッドに腰を下ろしていたが)
小柄でスタイルのいい女性がだぶだぶのシャツを着ている姿というものには、非常にうっとりと心をそそられるものがある。そこでふとひらめいたのだが、男もののシャツというのは本来男のものであるからして、男であるぼくにはそれを奪い取る権利があるのではないか。もちろん、そんな権利などないのだが、やはりなかなかに捨てがたい論理ではある。
早川書房「ピンク・ウォッカ・ブルース」ニール・バレット・ジュニア/飛田野裕子訳
(彼と一夜を過ごしたのに)
なにしろ、あの夜から、連絡ひとつもないのだから。赤い薔薇を1ダース贈ってもらいたいわけではないけれど、電話ぐらいかけてくれてもいいじゃないの。
集英社「コンピューターから出た死体」サリー・チャップマン/吉澤康子訳
「自分を責めることができなければ、人は誰かを責めずにいられないんです。・・・」
早川書房「虹の彼方に」ナンシー・ピカード/宇佐川晶子訳