真剣な話なんだけれど・・・

 大発見!!! だそうである。そう、ヒッグス粒子。
 かくして物理学会は、テンヤワンヤの大騒ぎ。ヒッグス粒子のおがげで、宇宙が次第に形成されて星が誕生し,それからアアしてコウしてアアなって目出度く人間が生まれたそうである。
 エライ先生曰く、ビッグバンによって宇宙が誕生した直後に光速で飛び回る素粒子を動きにくくして、質量をもたらしたのがヒッグス粒子だそうである。 
 てなことを言われると、世界の冠たる物理学のエライ先生の云われることだから
 「ア そうか」となんとなく分かったような気がするけれど、
 私、「ン ?」
  ヒッグス素粒子によって素粒子が結びつて陽子や中性子が形成され、やがて原子や分子が出来て、星が生まれたと言うけれど、形のない素粒子から、どうして形のある岩や砂や火や水が出来たの?
 まして、人間なんて、どうして母親の体の中で、硬い骨や歯や筋肉や血や絶え間なく動く心臓や目や耳が出来るの?
 これって、遡ればみんなヒックス粒子のおがげと云われても、
 「フーン?」
 まして、ビッグバンで、宇宙が生まれたというけれど、ビッグバンが起きる前はどんな世界だったの?
 そして、宇宙は膨張し続けているというけれど、宇宙の外の世界ってどんな世界なの?
 宇宙と外の世界はどんな境界で区別されているの? 
 私にとって、宇宙は???だらけで、真面目に考えれば考えるほど頭がおかしくなりそう・・・。
 てなことを言ったら
「ソウ八さんてイイ年をして、そんなことを真剣に考えているなんて、アホみたい」と言われそうだから黙っている。
 だから、これってここだけの話。

ユルーイ雰囲気に憧れて

 私が 今年見た映画は13本。

 MI/ゴースト ブロトルコ・ペントハウス・ALWAYS 三丁目の夕日’64・ドラゴン タトゥーの女・顔のないスパイ・タイム・バトルシップ・ブラック&ホワイト・幸せの教室・キラー エリート・裏切りのサーカス・ミッシングID

 ほとんど我がヒーローがドンドンパチパチ撃って撃って撃ちまくり、敵はバッタバッタと倒れてしまうけれど、わがヒーロには何故か弾が当たらないという摩訶不思議にしてスカッと爽やか映画ばかりである。
 だから、ドンパチシーンは記憶に残れども、今にして思えばストーリは曖昧模糊?
 だって、この責任の一端は映画のタイトルにあるのである。カタカナ語ばっかり!!! 漢字まじりのタイトルは、なんとなく想像がつくけれど、私が見たカタカナ語タイトルの映画、どんな内容か想像がつく? チンプンカンプンでしょ。
 映画の翻訳者は、観客は英語が読める人ばかりと麗しき誤解をしているに違いない。
 だけど、私のような生粋のニッポン人には分かる訳がない。プンプン!!!
 古き良き時代の映画のタイトルは、ほとんど漢字まじりばっかりで、「風と共に去りぬ」とか「禁じられた遊び」とか「夜の大捜査網」とか、見なくても映画のストーリが想像できたのに残念・・・。
 ひよっとすると、カタカナ語タイトルだと、見に行かなきゃ分からないでしょと、映画館に行かせる陰謀かもしれぬ。
 今年見た映画で一番良かったのは、残念ながら13本の中にはなくって、NHKBSで6月18日21時から放映された邦画「かもめ食堂」
 私、基本的に洋画専科だけれど、仕事から帰ってきた時、うちのかみさんが見ていたのが「かもめ食堂」。食事をしながら、ついつい見ていたらこれが良かった!!!
 フィンランドのヘルンシキにある小さな日本食の食堂が舞台だけれど、これがすっきりとお洒落で、私好みのデザイン。
 ストーリイは有って無きが如しだけれど、食堂の主人が小林聡美。あとは食堂で働くへんてこな雰囲気の2人の女優さんで、この3人が醸し出すユルーイ雰囲気とシンプルでユルーイ会話。
 ウーン、とっても素敵でした。
 これってドンパチ映画とは正反対の、のんびりゆったりユルーさいっぱいの脱力系映画である。
 なんだか、井上陽水の中で私の一番好きな「白い一日」に通じるものがあって、いい加減年寄りの私にピッタリの映画だったのかもしれぬ。

大大パレードの一日

 6月9日は、私にとって「素敵な一日」でした。
 というのは、NHKBSプレミアムで20時30分から「武田鉄矢のショータイム 小椋佳」が放映され、同じ日の23時からNHKEテレで「SONGS 井上陽水40年間の名曲・名演集」が放映された。
 私は陽水の大大ファン。陽水の「名曲・名演集」では「傘がない」から始まって「氷の世界」でしょ「リバーサイドホテル」でしょ「新しいラブソディー」でしょ、それから、すこぶる付の名曲5曲が流れ「最後のニュース」でEND。たっぷり陽水ワールドに浸って大大大感激。
 「武田鉄矢のショータイム 小椋桂」では「白い一日」を小椋佳が歌って、私、大大大大満足。
 なんたって「白い一日」は、陽水の曲の中でもとびっきり大大大大大好きな曲だからである。特に3番の歌詞が素敵。

ある日踏切のむこうに君がいて
通り過ぎる汽車を待つ
遮断機が上がり振りむいた君は
もう大人の顔をしているだろう

 「白い一日」は小椋佳が作詞し陽水が作曲した曲で、陽水が歌っている。小椋佳も陽水も二人共作詞した歌詞は、前後の歌詞に脈略なく吹っ飛んでいることが多いけれど、曲として流れるとまったく違和感がなく、歌詞の魔術師みたいである。

遮断機が上がり振りむいた君は
もう大人の顔をしているだろう

 この部分の歌詞なんかは、特に惚れ惚れ、いいなぁ!!!
 「語間を読む」という言葉があるけれど「詩間を読む」といった方がいいのかもしれぬ。
 陽水が作詞し奥田民生が作曲した「アジアの純情」なんて、その最たる曲で

北京 ベルリン ダブリン リベリア
束になって 輪になって
イラン アフガン 聴かせて バラライカ
(北京 ベルリン ダブリン リベリア
イラン アフガン 聴かせて バラライカ)

 歌詞だけを読むとチンプンカンプン。
 「これって 何?」となるけれど、puffyが飛び跳ねながら歌うと
 「ウーン、これってアジアの純情なんだ!!!」と納得してしまう。
 ところで、私、イイ年をしているくせに、依然として超多忙。「白い一日」が大大大大大好きというのは、5番の歌詞にあるような一日に憧れているのかもしれぬ。

真っ白な陶磁器を
眺めてはあきもせず
かといって ふれもせず
そんな風に 君のまわりで
僕の一日が 過ぎてゆく

好き好き・・・5月

 5月が終わった。残念!!!
 私、熱い夏はキライ、冷たい冬もキライ。だから春と秋が好きだけれど、たそがれ時の人生を迎えている私は、寂しさがそぞろ身に染む秋より春が好き。そして春も4月よりすかっと爽やか五月晴れの5月が大好き。
 そして、今年の5月はうれしさいっぱい。

 5月はなんと、我が愛するジャイアンツはなんと引き分けを挟んで10連勝でしょ。16勝4敗3引分けで合流戦トップでしょ。杉内がノーヒットノーラン達成でしょ。あの開幕当時のみすぼらしきジャイアンツが大変身。
 ウン、これならもうすぐ首位、そしてセリーグで優勝し日本シリーズでもモチ優勝して日本一。バンザイばんざい大万歳!!!
・・・と、なればいいんだけどなぁ。
 そして、5月は私の大好きな井上陽水の「5月の別れ」の季節。この曲を聴くだけで5月が好きになってしまう。

風の言葉に諭されながら
別れ行くふたりが5月を歩く
木々の若葉は強がりだから
風の行く流れに逆らうばかり
鐘が鳴り花束が目の前で咲きほこり
残された青空が夢をひとつだけ
あなたに叶えてくれる

 緑に彩られ薫りたつ風が紡ぐ5月にぴったりの爽やかな別れ。恋の終わりをこんなに鮮やかに素敵に描くなんて、陽水って凄い!!!
 惚れっぽくって振られっぽい私は、せめて五月に振られてみたいと思うけれど、時すでに遅し。恋する時は過ぎ去って、今や「五月の別れ」を聴いてはかなく夢見るばかりである。
 そして、まことに遺憾ながら、振られっぽい私には俵万智の次の歌がよく似合うのである。

紫のもっとも淡き一群れに想いをのせんあじさいの花

我がニッポン国の7不思議

 我がニッポン国は不思議なことがいっぱい!!! かくして私は???
1 東北大震災で、被災地の痛みを共有しようということになっているけれど、瓦礫の放射能の数値が基準値以下のなのに、受け入れを拒否する所があるのは何故?
2 沖縄は、我がニッポン国の犠牲になってアメリカの基地を一手に引き受け、誰もが「沖縄の人はお気の毒」と云うけれど、「私の所でその1部を引き受けましょう」という所がないのは何故?
 我がニッポン国政府は、アメリカがOKしないと弱気発言をするだろうけれど、基地が沖縄以外の所にあっても、いざことある時に基地を発進する時間の遅れはせいぜい1時間。アメリカを喜ばせるより、我がニッポン国民が喜ぶように努力しないのは何故?
 ニッポン国は、戦後アメリカ国の養子となり「いい子いい子」と頭をなで撫でされながら元気になったきたけれど、もうここらで親離れしたっていいんじゅあないかなぁ。
3 我がニッポン国にとって消費税は一大問題なのに、野党はああでもないけどこうでもないと本末転倒のことにこだわって、土俵に乗らないのは何故?
 企業では、プランが出されたら、みんなで侃々諤々して検討し、良い案に仕上げていくのだけれど、切磋琢磨して討論しないのは何故?
4 民社党の小沢ナニガシ氏は「マニュアルを実行してから消費税を上げよう」と云っているから、小沢ナニガシ氏に「マニュアル実行本部」の本部長にでもなってもらって、マニュアルを実行させたらどう?
 もし、出来たら万々歳で消費税アップを実行したらいいし、出来なかったら小沢ナニガシ氏は「口先男」になりさがり、政界からポイしたらいいのに、小沢ナニガシ氏にやらせないのは何故?
 ひよっとして、小沢ナニガシ氏がマニュアルを実現させたら、自分たちの立場がなくなると心配しているのじゃないの?
5 小沢ナニガシ氏の起訴問題で「疑わしきは罰せず」が裁判の原則になっているらしいけれど、弁護士出身なのに検察官役になった途端「疑わしきは罰しろ」と、変身したのは何故?
6 我がニッポン国は、貿易立国だから、自由化は避けては通れない道と思うけれど「農業は自由化されたら壊滅する」という意見が出されて、議論が前に進んでいないようである。
 だけど、賢いニッポン人のことだから、自由化されても農業がやっていける方策を必ず見つけ出すと思うけれど、これの検討がなされないのは何故?
7 原発問題で、立地している市町村は、リスクはあるけれど原発が止まれば、行政も住む人もにっちもさっちもいかなくなるから賛成せざるを得ないと思うけれど、周辺の市町村は反対となっている。
 だけど、ニッポン国民は、電気を使い放題使ってきてその恩恵を受けているのだから、原発のある町に「私たちも原発なしで過ごせるように努力するし、あなたの町も原発なしでやっていけるように、みんなでカバーしあって援助するから反対して」と、ただ反対というだけでなく手を差し伸べないのは何故?
 どうも、我がニッポン国は我儘が蔓延しているみたいである。