ご機嫌いかが

「ハードボイルドに恋をして」の第7弾は「ご機嫌いかが」です。

あなたのご機嫌はいかかですか?

フン、いいことないでしょ。なけなしの財布は落とすし、かみさんの機嫌は悪いし、パソコンは固まってしまうし・・・どうしてくれる?

それじゃ、このプログの「笑い」と「喜び」を読んで機嫌を直してください。

笑 い

一瞬、笑いたそうに見えたが、そういう贅沢にふけるのはやめたらしい。

東京創元社「マンハッタン・ブルース」ピート・ハルミ/高見浩訳

彼女はベッドまで大事に持っていきそうな微笑を向けると、そのまま、身をひるがえして部屋から出ていった。

早川書房「感傷の終わり」スティーヴン・グリーンリーフ/斎藤数衛訳

自分としては、最高に魅力ある笑みを浮かべた。子供っぽく、あけっ広げな笑み。さしずめ、ミスタ・ほのぼの、といったところだ。

早川書房「約束の地」ロバート・B・パーカー/菊池光訳

私は顔に微笑を着ているわ。あけっぴろげの子供っぽい微笑を顔いっぱい浮かべているわ。

講談社「夏服を着た女たち」アーウィン・ショー/常盤新平役

ジャーマンは例によってまたスタンウエイのピアノみたいな微笑を浮かべた。つまり88本のキイならぬ歯が全部見えたというわけなのだが、いささか暖かみのない笑い方だった。この男はまるで人間味というものを、通信販売の用具セットから学んだみたいなのだ。

早川書房「身代金ゲーム」ハワード・エンゲル/中村保男訳

(スーザンの)その笑みがきいた、いつの場合もそうだ。スーザンの笑みは、テクニカラー、シネマスコープ、ステレオフォニック・サウンドだ。わたしは、下腹の筋肉がこわばるのを感じた。彼女がほほえむといつもそうなる。彼女の顔をじっと見ていると、いつもそうなるのだ。

早川書房「約束の地」ロバート・B・パーカー/菊池光訳

・・・ようやくあるクラスメートから彼女を紹介してもらい、彼女に微笑みかけた。ヴィヴィアンからはじめて受け取った反応は、そのとき返してよこした微笑みだった。そしてそれが、彼の運命を封印した。

早川書房「長く冷たい秋」サム・リーブス/小林宏明訳

老人はこちらを見てにこにこした。しきりにうなずいている。練習した気配が濃厚なほほ笑みである。そのままつづけていたらさぞかし顎が痛むと思われる笑顔だった。

早川書房「凝り屋のトマス」ロバート・リーヴス/堀内静子訳

「きみを見ていることに乾杯」

彼女が微笑した。「ウァー」といいたくなるような微笑だったが、世慣れた私が口に出してそんなことをいうわけがない。

早川書房「ユダの山羊」ロバート・B・パーカー/菊池光訳

上手に年をとった肉感的な女性だった。・・・口のまわりには笑いじわがあった。--これまでの一生の道すがら、おもしろいものにでくわすたびに笑うことができたのだ。

早川書房「ハリーを探せ」リチャード・ホイト/浅倉久志訳

喜 び

(競馬で勝って)「取ったのよ、取った、取った」叫びながら、〝これでいいのよ、人生はすてき〟式の抱擁の手をレイのほうへのばした。

文芸春秋「鮫とジュース」ロバート・キャンベル/東江一紀訳

あの子は俺の喜びだった。ブロンドに包まれた小さな喜びそのものだった。そりゃ愛らしくって、はかなげだった。あんまり強く抱きしめたら、壊れてしまうんじゃないかと怖いくらいだった。

講談社「笑いながら死んだ男」デイヴィット・ハンドラー/北沢あかね訳

フルタイムの仕事にもありついたし、フルタイムのボーイフレンドもできた。いずれも2年ぶり以上のことだ。テスの人生はビールのコマーシャルのような、いつもパーティというハッピーなものではないかもしれないが、インターナショナル・コーヒのコマーシャルのような落ち着いた感じになっている。

早川書房「チャーム・シティ」ローラ・リップマン/岩瀬孝雄訳

(捜し物の仕事を依頼したいので)「千ドル出す」とスパイロ。「発見料だ」

心臓の数泊分、時間が止まった。そのあいだ、あたしの脳みそはどんちゃん浮かれ騒いでいた。・・・あたしは声をひそめた。「で、何を探してるの?」

「棺桶だ」スパイロがささやき返した。「棺桶24個」

扶桑社「あたしにしかできない職業」ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子訳

(フットボールの)チケットをもらった。45ヤード・ライン。おまけに、鼻血の出るほど空気の薄い席じゃない。

早川書房「ハリーを探せ」リチャード・ホイト/浅倉久志訳

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