西郷どんで秋模様に

ジャイアンツの出ない日本シリーズ。アホらしくって、私、黙して語らず。

街は爽やかに秋色を装っているのに、私の心はすっかり冬色を装ってプンプン。

と、言うことで心機一転すべく、

北九州市立文学館で10月27日に開催された第27回特別企画展「描かれた西郷どん展」の開会式に、私、出席。

無論、文学館の今川英子館長が、美人で頭が良くって話がお上手だから、出席した訳ではない。

私は、むかし昔のその昔から、NHKTVの大河ドラマと紅白歌合戦は、内容の如何にかかわらず、何故か見なければならぬということになっている。

そう、そこで今年の大河ドラマは「西郷どん」・・・エート、「西郷どんって誰?」という人に一言。これは「せごどん」と読みます。

だから、モチ、ドラマを見て西郷どんがすっごく好きになったから開会式に出席した訳です。ハイ。

「フーン、それって怪しい」って? 「美人の館長さんが好きだから出席したのでしょ」って・・・。何たる大誤解!!! 私、れっきとした年寄りでしょ。建前から云えば、好きなどと云う俗っぽい世界を超越した存在になっているんですから・・・。

開会式には、北橋市長と今川館長の挨拶の後、大木NHK北九州放送局の挨拶があったけれど、なんと「西郷どん」の視聴率は、九州は高いけれど東京は低いとのことである。

上野公園の犬を連れた西郷さんの銅像を見ても、東京の人は「あの人は誰?」と聞くこともせず、セカセカと通り過ぎているのでしょうね。視聴率が上がらないのも仕方ありません。

この展覧会は、並みの展覧会と一味違って、西郷さんを描いた肖像画や錦絵、文学、漫画や商品パッケージ、キャラクターなどを通して、西郷さんのイメージを探るという展覧会である。いろんなジャンルに描かれた西郷さんを見てビックリ!!! あのデカイ目の西郷さんって、アーティストや作家たちの興味をそそる存在だったんですね。

この展覧会の発想、凄いでしょ。これって、美人の今川館長の・・・エート、誤解を呼ぶから形容詞を省いて・・・今川館長の発想に違いありません。

特に驚いたのは、西郷さんの肖像写真は1枚もないんだって・・・。あのデカ目の西郷さんの顔は、イメージをもとに描かれたものらしく、作者も不明だとのことですが、西郷さんの太筆で大きく書かれた直筆の書「五言律詩」を見ると、西郷さんの肖像画にピッタリ。

あの肖像画も上野の西郷さんの像も、本物そっくりに違いありません。

開会式が終わって、北九州市立大学准教授の生住晶大さんの「錦絵のなかの西郷どん」という記念講話がありました。錦絵といえば江戸時代、西郷どんとはまるでミスマッチと思えるけれど、これもびっくり!!!なんといろいろ取り上げられているんですね。西郷どんは、大衆の人気者だったんです。

と、いう訳であれこれ書いたのは、東京の人もNHKTVの「西郷どん」を見てファンになって貰おうとの下心。脚本は、あの有名な外科医大門未知子のセリフ「私、失敗しないので」のTVドラマを書いた中園ミホさんですから、見てソンはありません。

ウン、この展覧会のおかげで、私の心も秋模様になりました。

 

※ 「描かれた西郷どん展」も見にいってくださいね。

10月27日~12月16日 : 北九州市立文学館(北九州市小倉北区城内4-1 ℡093-571-1525)

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