女 その1

『ハードボイルドに恋をして4』は、「女」です。ミステリー作家の皆さんは、アアだコウだと女性を賛美していますが、私にとって女性って・・・ウーン、魔訶不思議な存在なんですね。ハイ。                      

(スーザンをレストランの入り口で見つけたが)
私は、ふだんと多少ちがった場面でとつぜん彼女を見るたびに、誇らしげにトランペットを音高く吹き鳴らしたくなる。彼女のそばへ寄って言った、「失礼ですが、あなたを見るたびに、初春のうららかな4月の太陽を見る時のように胸がときめくんです」
スーザンは私の方を向いてほほえみながら言った、「みんなそう言うわ」

早川書房「レイチェル・ウォレスを捜せ」ロバート・B・パーカー/菊池光訳

その娘はほっそりしていたが、身体は起伏に富んで柔らかそうで、世界で最高に美味な桃を思わせた。そして笑うと、頬がぷっくりふくらみ、いかにも美味そうだった。ドートマンダーは、あと30年間か40年間その娘を見ていたかったが、無理して、もう一人の人間にも注意を向けた。

角川書店「悪党たちのジャムセッション」ドナルド・E・ウェストレーク/沢川進訳

ブルーの瞳、透きとおるような肌、一流の整形美容技術の力で年齢不詳の容貌が保たれ、黒のジャンプスーツが上品に肢体の美しいカーブを強調している。

早川書房「死体のC」スー・グラトン/嵯峨静江訳

あなたが見とれて、首の骨を折りかねないほどきれいじゃなくてよ。

講談社「夏服を着た女たち」アーウィン・ショウ/常盤新平訳

・・・確かに魅力的な女性だった。ブルーのニット・ドレスにつつんだ肉体は守銭奴の金箱のようにはちきれんばかりで、首にまいたネックレスができたての星条旗の星のようにピカピカに輝いていた。

早川書房「致命傷」スティーブン・グリーンリーフ/野中重雄訳

顔に表れている知性がエネルギーのようだった。光を放ちそうな感じであった。彼女の美しさは、たんに真っ先に目を引く一つの面にすぎない。

早川書房「初秋」ロバート・B・パーカー/菊池光二訳

広いカクテルパーティーの会場で、彼女を選ぶ男は少ないだろうが、バーなどのとなりにすわれば、彼女が立つまでは席をたてないといった女である。

早川書房「致命傷」スティーヴン・グリーンリーフ/野中重雄訳

ジュデイス・ペイジは、ひところ皮肉ではなく〝健康的〟で〝可憐〟と呼び慣わされたような類の女性だった。その立ち振る舞いにしろ、話し方にしろ、楚々とした初々しさがにじみでていて、だれしもひと目みたとたん、彼女の味方にならずにいられないような、そんな女性だった。

新潮社「殺意」ビル・ブロンジーニ/高見浩訳

「・・・とにかく、わたしは男の人を夢中にさせるようなタイプの女じゃないの」ゴンザレスがこれに対して、儀礼的にそうでない旨の反論を出そうとしていると、クレアはすぐ続けた。「・・・でも、わたしのために決闘しようとする男はいないと思うの。わたしは刺のないバラじゃありませんから」

早川書房「逃げるアヒル」ポーラ・ゴズリング/山本俊子訳

彼女も、そう遠からぬ未来には、異性の心の一つや二つは痛みつけるようになるにちがいない。

早川書房「そして死の鐘が鳴る」キャサリン・エアード/高橋豊訳

(女優のメラニイに会って)
メラニイ・マーリスには、状況が状況なら紳士が紳士であることを忘れさせてしまうような何かがあるのだ。・・・私に胸を張って言えることと言えば、立体的に見た彼女も画面の平面同様に美しい、ということだけだった。

早川書房「殺人オン・エア」ウイリアム・L・デアンドリア/真崎義博訳

「初め、わたしはあなたに何か情報をあげるつもりはありませんでした」と、彼女は席に戻りながらいった。「でも、気が変わりました。女の特権です。・・・」

早川書房「感傷の終わり」スティーヴン・グリーンリーフ/斉藤数衛訳

とにかく、彼女の姿を見ただけで、ホルモン促進剤を6週間のみ続けるより、ずっと効果があるのだ。

角川書店「暗くなるまで待て」トニー・ケンリック/上田公子訳

もちろん、ヘレンという女は海兵隊の一連隊ほども気丈な女なのだが、それでも、今、そうやっている姿は、マローンのみぞおちと心臓のあいだのどこかを、ぎゅっと締めつけたのだった。

早川書房「素晴らしき犯罪」クレイグ・ライス/小泉喜美子訳

わたしは腕をヘレンの身体に巻きつけないで、彼女をただ眺めるのに苦労した。彼女が身動きをするたびに、わたしの心臓は2回鼓動をけとばした。

早川書房「身代金ゲーム」ハワード・エンゲル/中村保男訳

全盛時代には、ティジーはすばらしい美人だったにちがいないが、その時代は大昔というわけではないにしても、かなり遠くなっていた。

角川書店「俺には向かない職業」ロス・H・スペンサー/上田公子訳

いや、歩くというのは正しくない。身体のあちこちを滑るようにして動かして立ち去っていったというべきか・・・。

角川書店「暗くなるまで待て」トニー・ケンリック/上田公子訳

私は、その話はそれで終わったと思ったが、彼女はかって男心をとろかしたに違いない仕草で下唇をつき出して私を見た。男心をとろかす威力はうせたが、もっとずっと以前に知り合えばよかったと思わせる程度には魅力的な表情だった。

早川書房「災厄という名の男」R・D・ブラウン/安倍昭至訳

背は低いながら、魅力的な肢体の持ち主で胸はセーターの、足は短いスカートの祝福をそれぞれうけていた。

原川書房「チコの探偵物語」ウォーレン・マーフィー/田村義進訳

 外国にはボインボインの女性がポロポロとあちこちに居るらしい。ウーン、私、外国に行きたい!!!

※ お詫びの言葉・・・4月4日から13日までサーバーの更新によりシステムが破壊され、画面の表示が出来なくなりました。
  誠に申し訳ありません。ようやく回復しましたので、よろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。

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