遥か宇宙に想いをはせて・・・

 今年のノーベル賞は、二つも受賞して我がニッポン国も捨てたもんじゃないといい気分。
 大村智さんが受賞した生理学・医学賞は「感染病の治療法の発明」というのは分かるけれど、梶田隆章さんの物理学賞の「ニュートリノ」というのは、まるでチンプンカンプンで「?」がいっぱい。
 「ニュートリオ」は人間の身体や地球を通り抜けていると言われたって
私、痛くも痒くもないし死んでもいないし、
「ばかでかい地球を通りぬけることなんて出来るの?」と、半信半疑。
 それに、光でさえも重力があるなんて信じられないのにないのに、ばか小さい微粒子の重力なんか測れる訳ないでしょ。
 と、思うのだけれどそれがあったんですね。「カミオカンデ」という観測施設で測ったんだって・・・。
 そりゃ、私が体重計に乗って「あなたはメタボ」と宣言されたら、それなりに測った価値があるかもしれないけれど、なんたって微粒子でしょ。チンプンカン人から言えば、測ったところで
「それがどうした」と、云いたいところだけれど、宇宙の歴史を変える位の大発見だって・・・。
 この大発見で、宇宙にはまだまだ謎の物質がいっぱいあって、その解明につながるかもしれないし、宇宙の成り立ちや物質の起源を解明するのにも大きな役割を果たすかもしれないということである。
 ウーンそうなりゃ、スゴクってすごくって凄いことです。だって、私、宇宙に関しては分からないことがいっぱい有るんですから・・・。。

 「ビッグバンが起る前の世界はどんな世界?」
 「宇宙は膨張しているというけれど、宇宙とその外の世界の境界は、どんな膜で仕切られてるの?」
 「宇宙の外はどんな世界なの?」
 「宇宙が膨張し続けたら、風船がパーンと破れるように、宇宙も破れてなくなるのではないの?」

 エ? 何?「そう八さん、下手の考え休むに似たりというでしょ。もうちょっとマシな事を考えてよ」
 ウーン、だって宇宙が生まれなかったら、私、生まれてこなかったんだから、生い立ちを知りたくなるのは当然でしょ。想いははるか宇宙に・・・。

 詩人谷川俊太郎も、デビュー作「二十億光年の孤独」を書いた時
「宇宙の中で自分が生きている座標を決めたかった。決めないと先に進めないと思った」と云ったように・・・。

二十億光年の孤独   谷川俊太郎

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或いはネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨んでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

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