真夏の夜の夢?

 参議院選挙が終わってヤレヤレ。
 私は、今年も投票所の立会人となったため、投票場となっている小学校に行くことになった。
 7時から13時30分まで講堂の「立会人席」とレイレイしく書かれている席にレイレイしく座り・・・でもないか・・・投票にくる人をジロジロとではなくて、それとなく見なくてばならぬ。
 我が選挙区の美人が何人來るだろうかと、胸弾ませて・・・なんてことは、これっぽちも考えていないけれど、今年は今までと比べてチョッピリ多くて、ウーン、幸せ気分。
 投票にくる人も、例年に比べて出足が良く、それに若い人も多かったので、ネット解禁の効果があったのかと期待したところ、投票率が低くってガッカリ。
 よく考えたら、昼からだと暑くなるので、午前中に行こうとなっただけに相違ない。
 選挙の結果は予想通り。マスコミの選挙予想は、どういう手法でやるのか知らないけれどほとんどはずれがない。なんたって、開票開始時の20時に当選確実が打ち出されるのだから、開票場で投票枚数を計算している職員の人たちは、「これ、数えったってしょうがない」とヤル気をなくしてしまうに違いない。
 それに、自民党圧倒的勝利などと、マスコミで報じられると、自民党贔屓の人は投票に行かなくても大丈夫と思うし、その他の政党贔屓の人も、投票に行ったって当選する訳ないから行ったって仕方ないと思うに違いないのである。
 なんたって、何か事を起こすに当たっては、それなりの努力と「やるか!」という気持ちが必要だけれど、やらなくてもいいという理由には事欠かない。
 暑いから外出しないで裸でゴロゴロしていたいとか、新婚真っ只中だから家でイチャイチャして過ごしたいとか、恋人とアアしてコウしていたいとか、今日新台が入るからパチンコ屋に行かなくちゃとか、月に一度の休みだから録画していたTVを見たいとか・・・以下、大勢の決まっている選挙の投票なんかには「行かなくてもいいや」という理由がエンエンと出てくるに違いない。
 これって、もしマスコミの選挙予想がなかったとしたら、「投票に行かないとあの人が落選するかも・・・」と心配になって、投票場に足を運ぶ人が多くなるではないかという気がする。
 投票率が低いのは、投票に行かない人が悪いのではなくって、行く気をなくさせるマスコミにも責任の一端があるのではないかと思う。
 だから、マスコミの選挙予想を禁止すれば、投票率が上がるのは確実・・・と、言いたいけれど、これって真夏の夜の夢?

 参議院って、むかし昔は「良識の府」と言って、見識のある人が議員となって議論をする場と言われ「緑風会」という政党に属さない会派が最大党派となっていた時代があったけれど、今や様変わり。
 参議院は「政党の府」となってしまい、議員さんも単なる「1票の人」と化して、政党のオエライ人の命令一下「右に並べ」となってしまった。
 だけど「参議院議員の存在価値って何?」なんて失礼なことは云いたくないから、議決にあたっては党の命令にかかわらず、自分の判断で投票してもいいと云うことにしたら・・・と思う。
 ね、参議議員の方たち、ちゃんと良識のある方なんでしょ?
 そして「良識の府」の戻り、自分の信じるところに従って投票する・・・と、いうようになったらいいと思うけれど、これって真夏の夜の夢?

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