チューしたくなる薬・・・ン? 飴

 私、福岡県立京都高校出身。勿論、福岡県にあるからキョウト高校とは云わない。ミヤコ高校と云う。2016年には創立100年を迎える由緒ある高校である。
 でも、我が母校は元女学校。私がいた頃は、女子生徒が大手を振って闊歩し「一見養子学校風」
 不幸なことには、これが私の人格構成に影響して、私、虎年生まれれで獅子座なのに、すっかり牙を抜かれ「一見人畜無害風」になってしまった。
 だから、いくら下心付で交際を求めても
「アハハ・・・」で終わり。
 むかし、昔、私が若かりし頃、仲間とクラブなどに行った時、ホステスさんに
「終ってから、家に送ってくれる人は誰がいい?」と聞くと、なんと
「そう八さん」が第1位。
 ネ、凄いでしょ。私、なんとモテル!!!
と、思ったらとんでもない。
「そう八さんは、ドアの中まで入って来ないでしょ」だって・・・。
 ホント、こんなに人をバカにした話ってある?
 ところで、第9回の卒業生は仲が良くって、毎年旅行に行くことにしている。
 旅行名は「青春旅行」。今年で第22回目である。総員30名、勿論、元女学校だから、女性が16名、男性14名。
 旅館の玄関に掲示してある立て札には「歓迎 京都高校第9回生青春旅行ご一行様」と書いてあるけれど、旅館に着くと出迎えに出た人は
「ン?」と、いう雰囲気である。でも、サービス精神豊かだから
「アレッ、老春旅行じゃない?」などと失礼なことは言わない。
 だって、我々は「一見老人風」だけれど、心はすかりタイムスリップして「青春そのもの」
 今回の青春旅行は大分県臼杵市ある「臼杵石仏」を見物して、我が国最大の規模を誇る九重町にある「八丁原地熱発電所」を見学。宿はくじゅう山麓の「筋湯温泉」で、翌日は日田市豆田の町並みを散策して帰るというバス旅行である。
 バスに乗ると、まず最初に全員に薬袋が配られた。車の酔い止めの薬かと思ったら、なんと内容は「チューしたくなる飴」。そして、内用飴と書かれた内容を読むと
 ・用法――二人で食事した(前・後・直後・間)1回1錠ずつお試しください。
 ・効能――この飴を大好きなあの人と一緒に仲良くなめるとキスしたくなるよ。
 ・注意――1人でなめるのはやめましょう。
 袋の中には、小さな棒の先に付けられたキャンデイが3個。
 ウーン、なんと、我が幹事殿の行き届いた気配り!!!
 でも、この飴は1人でなめてはいけないらしい。大好きなあの人と仲良くペロペロとなめ合えと書いてある。
 そこで、夜の嬉し楽しの宴会の席で内用飴を持って
「なめなめしよう」と、大好きなアノ人(特に名を秘す)を誘ったら、
「そう八さんは人畜無害だから、なめても効き目ないわよ」と、軽蔑の眼差し。
 どうも、同級生は私の素性を知っているから始末に負えない。
 かくして、一人でなめてはいけないと書いてあるので、今でも大事にもっている。
 そこで提案。一緒になめてチューしたくなるか試してみない?

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