ソレイユホールに乾杯!!!

 わが街・北九州市には2000人を収容する「九州厚生年金会館」というホール&ホテルがあり、新宿の厚生年金会館と同じように処分リストに挙がっていたのだけれど、このたび「北九州ソレイヤルホール」として見事に蘇り、10月1日リニューアルオ-プンした。
 1984年に設立されたこの「九州厚生年金会館」には、市民・企業の募金により2億円をかけて西日本最大規模を誇るドイツ製のパイプオルガンが設置されていたのである。
 それが「全国の厚生年金会館は一蓮托生、全部売っ払え!」と、なったものだから、なけなしのお金を寄付したわが街・北九州市民は怒り心頭、猛烈強烈なブーイングが発生してしまった。
 たちまち「パイプオルガンの存続を目指す市民活動の実行委員会」が結成され、私の所属する合唱団「北九州をうたう会」も実行委員会の加わり、署名運動を開始し40万人を超える署名が集まったのである。
 その結果、存続が決定して北九州市が取得、管理運営は「SSBK共同企業体」、ホール部分は「㈱ケイミックス」が担当することが決まり、今年の4月より3200本もあるパイプオルガンをオーバーホールすると共に、ホールをリニューアルしたのものである。

 10月1日に「オープニング式典&祝典コンサート」が開かれることなり、私たちの「北九州をうたう会」も祝典コンサートに出演することになった。
 それで、暑さ真っ只中の8月に、リニューアル工事でごった返している開設準備室に打ち合わせに行ったところ、オープニングスタッフの女性から「Maki Kurazono」というお洒落な名刺を貰った。一見ペンで書かれた自筆のロゴのように見える。
 私は、もともと営業畑の人間だから数多くの名刺を貰ってきているけれど、こんな素敵な字体で書かれた名刺を貰ったのは初めてである。
 昔むかし、私が若かったころ手紙はみんな手書き。何故か知らねど私は綺麗な字を書く女性にヨワく、おまけに顔も綺麗な女性にヨワく、かてて加えてボインボインの女性にヨワく、さらに加えてうなじの綺麗な・・・エート、以下エンエンと続くけれど紙面の都合により略・・・という性向がある。
 だから、センス溢れる名刺のロゴを見て、おまけに綺麗な人に出会って、かてて加えてボ・・・ウーン、わたしの心はたちまちタイムスリップ。
 私も、現役時代にささやかだけれど、幾つかのイベントを立ち上げた経験がある。だけど、こうゆうビッグなステージのオープニングセレモニーをマネージメントするなんて、私から見ると想像を絶する出来事である。
 これからオープンにかけて「アアでもないけど、コウでもない」ということが続出して、彼女はてんてこ舞いになるに違いないし、私も盛り沢山のヤボ用を抱えているので、今後の打ち合わせは、お互い空いてる時間にメールでやりとりしましょうということになった。
 ホントのこと云うと、私は直接お会いして、じっつくりとしっとりと話し合いたいとも思ったけれど、とかくこの世はままならぬ。人生あきらめが肝心である。
 ところが凄い。彼女からくるメールは早い時間帯でPm10時、遅い時はなんとAm2時である。Am2時といえば、私、誰かさんの夢を見ている時間である。
 ウーン、これぞキャリアウーマンの鑑!!!

 祝典コンサートには、「響ホール室内合奏団&尺八の山崎箜山」・「北九州シティオペラ」に私たち「北九州をうたう会」の地元3団体が出演。
 前日のリハーサル、本番の詳細も決まって「北九州をうたう会」はコンサートのトリとなり、團伊玖磨作曲の合唱組曲「北九州」の中から最後の3章を、総勢125名で歌うこととなった。
 「父祖より幼き者へ」・「梅開く」・「終章」である。そして最後に歌う「終章」には、出演する2団体のメンバーも全員ステージに上がって一緒に歌い、コンサートのラストを盛り上げることになった。
 「北九州シティオペラ」のメンバーはオペラの舞台衣装のままに登壇したものだから、ステージは豪華絢爛、歌声も豪華絢爛に響き渡って、オープニングコンサートは豪華絢爛に幕を閉じた次第である。
 エ、何? 「そう八さんの合唱団・ジジババ合唱団と聞いているけれど、オペラの人が加わったから、豪華絢爛になったのじゃないの」・・・て。
 フン!!!だ。わが街・北九州を愛する人たちの心を込めた歌声と、オペラの人たち歌声が二乗、三乗にハモった結果の豪華絢爛なんデス。
 ホント、聴いてもらいたかったよ。
 巷に「官から民へ」とかしましく云われているけれど、「官の厚生年金会館」から、「民のソレイユホール」へ。そして、お役人の館長から、博多の博多座の総支配人だった小坂弘治さんに代わって装いも新たに再出発。
 そして、オープニングイベントの内容や今から開催されるプログラムを見ると、今まで「音楽の殿堂」として威厳を持ってそそり立っていたホールが、「市民のための開かれたホール」に華麗な変身を遂げるような予感がする。
 そして、ソレイユホールに人が集い、笑顔に満ちたときめき溢れる場になれば・・・ かって「工業都市」と謳われ「文化果つる都市」と云われていた我が街・北九州市も「文化を発信する都市」となるに違いないのである。

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