スクリーン・ミュージックよ もう一度

 海の日の7月16日にNHKBS放送で「黄金の映画音楽館」が放映された。洋画全盛時代の1950年代~1960年代の映画音楽が、当時の予告編の映像と共に流されたのである。
 出演した歌手の中に、私のとびっきり大好きな歌手が4人・・・ジャズの阿川泰子にピアノの国府弘子、オペラの塩田美奈子、ポップスの伊東ゆかり。みーんな、昔むかしからのファン。チョッピリ、オバサン化しているけれど、私だってオジーーサン化しているから仕方あるまい。
 エ? 何? みんな女性ばかりって? 髪の毛うっすらハゲ模様になっても、私は男性。本能的に女性が好きになるのは当然である。
 1950年代~1960年代といえば、私も青春全盛時代。当時、アアしてコウしてアアなった思い出が画面からよみがえって、懐かしさ溢れ気分はハッピイ。
 映画の主題歌を聴くと映画のストーリイを思い出すし、映画の題名を聞くと主題歌を思い出すように、当時、映画と音楽は結びついていたものである。
 「ティファニーで朝食を」とか「慕情」「愛情物語」「太陽がいっぱい」「禁じられた遊び」と・・・挙げればきりがない。
 でも、今は、映画音楽と云えば、ミュージカル映画だけになってしまった。そりゃ、エンド・クレジットの画面で音楽が流れてはいるけれど、ENDマークが出れば、それっきりこれっきりでハイおわり。映画音楽として心に残るようなものは、ありゃしない。
 私が今年見た映画は「硫黄島からの手紙」「ラッキーナンバー7」「デバーテッド」「デジャヴ」「ドリームガールズ」「「ブラッド・ダイヤモンド」「ハンニバル・ライジング」「ザ・シューター」「バベル」「ロッキイ・ザ・ファイナル」「守護神」「ラブソングができるまで」「「ソディアック」「ダイ・ハード4.0」。邦画では「犬神家の一族」「武士の一分」。合計16本。
 私は、“ドンドンパチパチ撃って撃って撃ちまくり、敵はバッタバッタと倒れるけれど、わがヒイローは何故か無傷”という「スカット爽やかB級映画」愛好者だけれど、こうやって挙げてみると、ほとんど、どんなストーリイだったのか思い出せない。
 「スカット爽やかB級映画」は、「スカット忘れるB級映画」なのかもしれない。
 エ? 何? もう忘れるなんておかしい、それって、そーはちさんの「アホ化症候群」が悪化しつつある証拠じゃないの・・・だって?
 とんでもない。大体映画の題名がカタカナ語なのが悪いのデス。昔は、映画を見なくても題名を見ただけで、どんな映画か予想できたのに、私がズラズラーットと挙げた映画のカタカナ題名見て、どんな映画のなのか分かる? 分かる訳ないよね。映画を見た私が分からない位だから、分かる訳がない。
 題名さえチンプン・カンプンなのに、おまけに「スカット忘れるB級映画」でしょ。思い出せと云う方が無理である。フンだ!! ニッポンで上映する時は、日本語の題名を付けろ!!ってんだ。
 ところで、今年見た映画の中で、主題歌があったのは 「ドリームガールズ」の主題歌と「ラブソングができるまで」の主題歌「愛に戻る道」の2本だけ。これって、音楽映画だから当たり前と云えるけれど、それにしても「映画音楽が素敵」などという話しは聞いたことがない。「スクリ-ン・ミュージック」という言葉は、死語になってしまったらしい。
 こうなったら『スクリ-ン・ミュージックをはげます会』でも作って・・・ン? はげます会? ・・・ハゲ増す会・・・エーット、訂正することにしましょう。
『スクリ-ン・ミュージックをはげますことは止めて称える会』
 でも、これって、長すぎ?

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