夏の終わり

 夏が終わった。オリンピックとテロと猛暑と台風に水害。この星では、イイこと少なくてワルイことあふれんばかりの夏となった。
 どうも、この星を作った神様は、地球人に
「こんなはずではなかったのに!!!」とお灸をすえているに違いない。
 そして、ニッポンも今年の夏は、アツくってあつくって暑くって、ウン、何が何でもあつーい、 夏いっぱいの夏。
 でも、冷夏とか暖冬の方が過ごしやすいなんて云う人もいるが、夏は夏らしく冬は冬らしく、四季のけじめは、はっきりしていた方がいい。
 そして、暑さを逃れて海や山に人がいっぱい。そこで、素敵に夢がかなった人もいるだろうけれど、夢が破れた人もいるにちがいない。
 でも、短歌「塔」の歌人・栗木京子さんの歌に

観覧車 回れよ回れ 思い出は 君には一日 我には一生

というのがある。この歌は
「今日の一日は、あたにとってはその日かぎりの想い出かもしれないが、自分にとっては一生の想い出となるでしょう。でも、それはそれでいいんです」と言っているのである。切ない恋であるが、決して彼女は嘆いているわけではない。
 いいことばかりの人生なんてありえない。でも、この歌のようにONE WAYの恋であっても、それを哀しみとしないで心のアルバムの片隅にでも張っておけるような気持ちを持つことが出来たら、悪いことばかりの人生なんて、これもありえないのである。 
 ウン、僕はきっとそれが出来ると思うから、誰か一緒に観覧車に乗らない?

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